地方議会選挙と首長選挙,投票先の決め方はどう変えるべき?

地方議会選挙と首長選挙,投票先の決め方はどう変えるべき?

首長(都道府県知事,市区村長)の任期が切れると行われれる首長選挙と,地方議会議員の任期が切れると行われる地方議会議員選挙。衆議院選挙や参院選選挙はインパクトが大きいから行く人も多いけれど,最近の地方選挙はあまり有権者の関心が高いとは言えず,投票率が低い傾向にあります。

今回はその「地方選挙」について考えてみたいと思います。

議会選挙と首長選挙のちがい

都道府県や市区町村といった各地方自治体には,「首長」と「議会」が存在します。首長はその自治体の行政トップ,最高責任者となる「ただ1人」を選ぶ選挙です。そのため,定数は1。たとえば3人立候補者がいたら,その中で一番票を集めた1人だけが当選です。

一方で地方議会選挙は,議会を構成する議員を選ぶための選挙。行政部門に対して,議会は政治部門にあたります。地方議会の議員の数は自治体の規模によって法律で決まっており,例えば定数30の地方議会議員選挙に35人が立候補したら,得票数が多い上位30人が当選となります。1番多く票を集めても,30番目に票を集めても,どちらも同じ「当選」となるのです。そして,有権者1人が投票できるのはたった1人だけなので,35人の中から自分の投票する人を選ぶ必要があるのです。

数人の立候補者からたった1人のリーダーを選ぶ首長選挙に対して,大勢の立候補者の中から数十人の議員を選ぶ議員選挙。それぞれ,どのような点に着目して投票先を決めればいいのでしょうか?

 

どんな人が首長にふさわしいか?

首長は,その自治体の行政の方針を決めるリーダーです。そのため,投票先を決めるには「あなたのまちのリーダーにふさわしいか」という点 が一番重要になってくるでしょう。子育てやお年寄りの支援,新しい施設の建設や古い施設の改築など,あなたの住むまちにはさまざまな問題があるはずです。そのようなさまざまな問題に対して,責任感と熱意を持って取り組める「ゼネラリスト」としての資質がある候補者こそ,リーダーとなる首長にふさわしいと思います。

また,あなたのまちの首長はリーダーであると同時に,あなたのまちを外に向けて発信する「まちの顔」となる存在です。あなたのまちの観光をPRしたり,都道府県や国に対して支援を働きかけたりするのも首長の仕事です。リーダーシップと同様に,「外と協力していけそうな人か」どうかも,候補者を選ぶときに見るべきポイントの一つであると考えます。

 

どんな人が議員にふさわしいか?

地方議会には,首長の行っている政策をチェックする役目と,住民の意見をもとにさまざまな問題を議論するという役目があります。それぞれのまちには議論すべきさまざまな問題があり,1人の議員がすべての問題についての専門的な知識をもつのは非現実的です。だからこそ,さまざまな専門分野の「スペシャリスト」が議会に集まることで,さまざまな問題に対して幅広く深い議論が可能になるのです。議会を構成する議員を選ぶ選挙は,多くの候補者からたった1人の投票先を選ぶことになるので,首長選挙よりも候補者同士を比較する作業が大変になります。その中から議員にふさわしい人を選ぶ際には,「自分が一番関心のある問題のスペシャリストかどうか」というポイントが重要になるでしょう。たとえばあなたが子育てに関心があるなら,現在子育て中で子育て支援の重要性を訴えている候補者を選ぶというのも一つの考え方です。

 

まとめ

首長選挙も地方議会選挙も,あなたの住むまちのあり方を決める重要な選挙です。候補者が多い地方議員選挙では票が分散して,当選者と落選者の差が1票しかない,あるいは得票数が同じでくじ引きで当選者が決まるという事例もあります。自分の意見を表明する貴重な機会である機会首長選挙も議会選挙も,どちらも必ず投票するように心がけたいですね。

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