選挙に身分証明書は必要? 双子は2回投票してもバレない??

選挙に身分証明書は必要? 双子は2回投票してもバレない??

選挙に必要な持ちもの。身分証明書は必要?

投票所に行くには,免許証などの身分証明書が必要なのか?と疑問に思う人も多いかもしれませんが,身分証明書は必要ありません。

選挙に必要な持ち物はただ一つ,「入場券」です。

入場券は,投票日の数週間前に自宅に郵送されます。これを持っていけば,投票所に入ることができ,その流れで投票用紙が渡されます。

資格試験や受験なら,配布された受験票に自分の顔写真を貼って当日,会場に持参しなければなりません。けれども,選挙の投票入場券には顔写真を貼る必要はありません。

投票所での流れ

僕自身,選挙に初めて行く前は「何重にも本人確認がされるのかな」と思っていましたが,いざ行くと拍子抜けするほどすぐ終わりました。投票所での投票までの流れを見てみましょう。

1.入場はがきを選挙立会人(選挙会場の公的なスタッフ)に渡す

2.選挙立会人が,有権者名簿を確認する

3.確認が済んだら,投票用紙を受け取る

(この時,男性と女性で異なる色の投票用紙が配布されます。近年,性的少数者の方への配慮により,男女別の投票用紙が廃止されている場所もあります。)

4.投票用紙に記入する

5.投票箱に投票用紙を入れる

いかがでしょうか?拍子抜けするほどすぐ終わりますね。

投票所では,本人確認はどうやってやっている?

選挙では,1人1票が原則です。二重投票を防ぐために,本人確認は必要ないのでしょうか?

本人確認は,選挙立会人が「入場券の情報」「有権者名簿」「本人(見た目の性別,見た目の年齢)」の3点が一致していることを確認して,本人とみなしているのです。同様の質問が山形県への意見として届いていたので,その回答を掲載します。

Q.選挙の投票の際の本人確認について質問させていただきます。以前投票した際は生年月日、住所等で確認が行われていましたが、今回は投票所でハガキを提出した時に本人確認がなされませんでしたが、それに変わる確認を行っているものでしょうか?投票に行かない人のハガキを盗まれた場合に不正が行われている可能性はありませんか。

A.事前に投票所入場券が送付されている場合については、投票所において、市町村の職員が投票所入場券に記載された内容と選挙人名簿に記載されている内容とを突合するとともに、職員が目視により、性別、年齢等を確認することとされております。 また、投票所入場券が送付されない場合やお忘れになった場合については、職員が住所や生年月日をお聞きし、選挙人名簿に記載されている本人かどうかを確認することとされています。 本人確認方法は以上のとおりですが、以上の確認方法で本人かどうか疑わしい場合は、本人である旨の宣誓をしていただいたうえで投票を行っていただくことになります。なお、宣誓を拒否された場合は、原則として投票ができないことになります。 市町村選挙管理委員会においては、以上を基本として、本人確認を行っているところですが、引き続き、厳正な事務執行の確保について、機会をとらえながら、市町村選挙管理委員会に話をしてまいりたいと考えております。

期日前投票なら投票に来る人の人数が少ないですが,選挙日当日は,その地域の多数の人が投票所に訪れます。投票日当日は,たくさんの投票に対応する必要性,選挙立会人の人数や予算の制約,会場のスペースの制約があります。これらの状況を考えると,時間をかけて厳密な本人確認をするのには無理があると判断して,このような本人確認の方式がとられているのだと思います。

双子なら2回投票してもバレないのか

言ってしまえば「がばがば」な本人確認のシステムなので,双子のきょうだいの分の票を入れることは,やろうと思えばできてしまいます。

けれども,悪意の二重投票はれっきとした選挙違反です。絶対にやめましょう。

日本の民主主義に基づく選挙には,4つの原則があります。それは,「普通選挙」「直接選挙」「平等選挙」「秘密選挙」です。中学の公民で触れて以来,忘れてしまったという人も多いのではないでしょうか?(僕も忘れていました。)

普通選挙は,性別や身分,財産の多寡に関わらず選挙権が与えられる原則。

直接選挙は,選挙権を持っている人が議員を直接選ぶ原則。

秘密選挙は,投票の秘密を守るために無記名で投票を行う原則。

そして平等選挙は,一人一票としてすべての票を平等に扱う原則。

悪意のある二重投票は,「平等選挙」の原則に反します。もし二重投票に悪意はなく,投票に行けない双子きょうだいの意見を聞いて代わりに投票に行ったとしたら,それは「秘密選挙」や「直接選挙」の原則にも反する行為であると言えそうです。

二重投票のミスは全国で多発

双子の二重投票に限らず,選挙における二重投票は全国で多発しています。

まちがえて妻の入場券を持って行ったのに投票できてしまい,家にあった自分の入場券に気づいてもう一度投票したケース。期日前投票を済ませたかどうか記憶が定かでない高齢の女性に対して,当日の投票も認めてしまい,結果的に二重投票になってしまったケース。

このような事務的なミスによる二重投票のミスは,全国で起こっているのです。一度投票箱に入れられた票はほかと区別できなくなるので,これらのケースでは二重投票の2票とも,得票としてカウントされたそうです。

現行の投票システムでは,非効率な部分やミスが起きる原因になる部分も多いと思います。最新の情報技術を活用した「ペーパーレス選挙」や「電子選挙」など,新しい時代にふさわしい選挙の方法を,今こそ考えるべきでなのではないでしょうか。

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