18歳と19歳有権者の力で選挙結果は変わる?中野区の選挙で試算してみた

18歳と19歳有権者の力で選挙結果は変わる?中野区の選挙で試算してみた

今回の舞台は,Youth Create の本部がある東京都中野区。2016年で有権者になれる年齢が18歳に引き下げられたのをきっかけに,新たに有権者に加わった18歳と19歳有権者がどれほど中野区の選挙での影響力があるのかを調べてみました。

中野区の18歳,19歳人口

中野区HP の住民基本台帳に基づく年齢別人口のデータ(http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/101500/d025211.html) によると,2018年7 月1日時点で中野区に住んでいる18歳の人口は 2318人, 19歳の人口は 3072人。合計すると5390人でした。

全有権者に占める割合

2018年6月の中野区長選挙のとき投票する権利を持っていた有権者の数は 269,735 人でした。7 月1日時点の18歳と19歳を合わせた5390人なので,20歳未満の有権者が全体に占める割合は,2.0 % でした。

ちなみに,知能指数であるIQが130 以上の人の割合は全体の2 % と言われています。そう考えると,中野区の人口全体でみると,18歳と19歳は少なく思えてきますね。本当に18歳と19歳が選挙の結果に与える影響は微々たるものなのでしょうか。諦めるのはまだ早い…?

直近の選挙での影響力を計算してみた

有権者に占める18歳と19歳の割合がたかだか2% くらいしかないからといって,まだ諦める必要はない!選挙が行われても,有権者全員が投票に行くわけではありません。もちろん,中野区民全員が投票することが理想なのですが,なかなか現実はそうはいきません。直近1年間,中野区で行われた選挙のデータをピックアップしてみます。

 

2018年6月,中野区長選,投票率:34.45 %,当落者の差:8957 票

2017年7月,都議会選挙,投票率:50.72 %,当落者の差:1339 票

 

2018年6月の中野区長選挙では,当落者の8957票差は18歳と19歳を合わせた5390票よりも大きく,18歳と19歳の力だけでは結果は変わらないことが分かりました。

一方で,2017年7月の都議会議員選挙を見てみましょう。当落者の差は 1339票,これは,18歳と19歳の有権者合わせた5390票のおよそ25 % にあたります。18歳と19歳世代の投票率も全体の投票率と同じ50 % とすると,この数字から「投票率に行っていない18歳と19歳の半分が投票にいけば,都議会議員選挙の結果は変わっていたかもしれない」ということが分かります。

もし,ギリギリの差で都議会議員選挙に落選した人が,「若者がスポーツできる環境を整備する」「高校生と大学生が勉強に打ち込めるように,返済不要の奨学金をもっと増やそう」という政策を訴えていたとしたら,18歳と19歳にとっては大きな損失となるのです。

まとめ

18歳と19歳有権者みんなが本気を出せば,都議会議員選挙の1議席分の結果をひっくり返すほどの影響力があることがわかりました。けれどもこれは,18歳と19歳有権者がみんなしっかり投票に行ったとしたらの話。「自分くらい投票に行かなくても,選挙結果は変わらない」という考えた方から,「自分たちが投票に行けば,選挙結果は変わるかもしれない」という考え方をみんなが持てば,若者の声をもっと重視した政治が実現できるかもしれない。

選挙が行われる時は,候補者を比較する時間と投票に行く時間をできるだけ作るように心がけたいですね。

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